技術者資格制度

ポンプ施設管理技術者 資格制度

 ポンプ施設(排水機場等のポンプ設備及びこれに付帯する機械設備)は、地域の生活と安全を確保する重要な施設であり、その建設・運用にあたっては的確な施工管理と維持管理が求められます。
  ポンプ施設管理技術者資格制度は、ポンプ施設の施工管理、維持管理に従事する技術者の技術水準の向上及び地位の確立を図り、もってポンプ施設の施工管理、維持管理の充実に資することを目的として平成11年度に創設されました。

 

1.ポンプ施設管理技術者の果たす役割

 ポンプ施設工事の技術者に適用される建設業法上の国家資格は技術士(機械部門、総合技術監理部門「機械部門に係るもの」)のみであるため、関係技術者の経験と能力が評価された民間資格として試験、登録を一般社団法人河川ポンプ施設技術協会が行っているものです。「ポンプ施設管理技術者」は平成30年3月末でおよそ4,200名が登録され、ポンプ施設の工事や維持管理の分野で活躍しています。
  例えば、ポンプ施設の新設や大規模改修で高い技術力を要求される総合評価落札方式における配置技術者の評価項目への採用、あるいは、点検・整備等の維持管理業務における管理技術者の資格としての活用がなされてきています。

 

2.ポンプ施設管理技術者の区分

 ポンプ施設管理技術者はその業務と役割に従い、次のとおり1級と2級に区分されています。

 

 (1) 1級ポンプ施設管理技術者
    1級ポンプ施設管理技術者は、ポンプ施設の建設工事における建設業法に定める主任

   技術者又は監理技術者と同等の業務を行いうる技術者として、維持管理においては「揚

   排水機場設備点検・整備指針(案)」(国土交通省)に示された「点検・整備管理技術

   者」と同等の業務を行いうる技術者として、それぞれ経験と能力が評価されています。

 

 (2) 2級ポンプ施設管理技術者
    2級ポンプ施設管理技術者は、ポンプ施設の維持管理において「揚排水機場設備点検・

   整備指針(案)」(国土交通省)に示された「点検・整備管理技術者」と同等の業務を

   行いうる技術者として経験と能力が評価されています。

 

資格試験(受験資格、試験の方法及び内容)はこちら→

3.資格試験の内容

 

 (1) 受験資格
    受験には対象設備に関し所定の年数の実務経
験が必要です。

 

 (2)試験の方法及び内容
    資格試験は、1級、2級とも学科試験(択一式)と実地試験(記述式)により行います。

 

登録・更新はこちら→

 

4.ポンプ施設管理技術者の登録と更新

  
 ポンプ施設管理技術者の資格を取得するには、1級、2級ポンプ施設管理技術者資格試験(学科・実地)に合格し、登録する
必要があります。
  また、技術力の継続的確保の観点から、ポンプ施設管理技術者講習の受講により登録が更新される仕組みになっています。

 

 (1)資格者の登録 

   資格試験の合格者は、所定の申請手続きにより「1級又は2級ポンプ施設管理技術者」と

  して登録され、「ポンプ施設管理技術者資格者証」が交付されます。

 

ポンプ施設管理技術者講習はこちら→ 

 (2)登録の更新 

   年月の経過とともに変化する技術や社会環境に対応してポンプ施設管理技術者に求めら

  れる知識や技術を維持するため、資格者証の有効期限は5年と定められており、「ポンプ

  施設管理技術者講習」を受講することにより登録が更新されます。

 

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